2024/12/04 高校生採用の実態!採用勉強会開催レポート【2024年11月28日開催】

2024年11月28日(木) 高卒採用勉強会を実施いたしました。
今回の採用勉強会では、高校の先生方やゲストスピーカーを招き、企業の方々に高校生採用について学んでいただく場を提供しました。参加者は18名で、香川県内の採用の現状や課題、そしてこれからの取り組みについて意見を交換しました。

第1部:基調講演並びにトークセッション

【高卒採用の現状】
①求人倍率:4.07倍
求職者数:1,105
求人数:4,498人
②求職者数は3.6%増加、求人数は1.0%増加と、求人倍率はほぼ変わらず。
③新卒採用の競争が年々激化。

【背景】
①少子高齢化と人口の流動性
② 出生数の減少
③ 若年層の県外流出
④転出者が転入者を17%上回る“転出超過”の状態

【今後の課題と対策】
①条件以外の魅力を伝える
・高校生に響く「仕事内容」や「職場の雰囲気」の発信。
②ネットを活用した広報活動
・若年層は1日4~5時間ネットを利用し、そのうち2時間を動画視聴に充てている。
・採用サイトの強化と動画を活用したリッチコンテンツの作成が急務。

 

香川県における高卒採用の現状について、ゲストスピーカーの櫛谷様と先生方によるトークセッションが行われました。まず、現在の採用状況として、求人倍率が4.07倍であることが報告されました。求職者数は3.6%増加しているものの、求人数も1.0%増加しており、倍率に大きな変化はありません。このように、県内の新卒採用競争は年々激化しています。

その背景には、少子高齢化人口の流動性が大きく影響しており、出生数が減少する中、若年層の県外流出が問題視されています。実際、香川県では転出者が転入者を17%上回る“転出超過”の状態が続いており、県外に出た若者が香川に戻らない理由として、「希望する企業や仕事がない」「給与水準が低い」「求人企業の情報が少ない」などが挙げられました。

さらに、大手企業が高卒採用に積極的に参入していることも、地場中小企業にとって厳しい状況を生んでいます。これに対して、条件以外の魅力、特に「仕事内容」や「職場の雰囲気」を効果的に伝えることの重要性が指摘されました。若年層へのアプローチとしては、ネット対策が急務であり、1日4~5時間ネットを利用する若者が特に動画を視聴する時間が長いことから、採用サイトの強化や動画を活用したコンテンツの充実が求められています。

 

第2部:先生と企業との座談会

第2部では、企業と先生方が直接意見交換を行う座談会が開催されました。参加者はリラックスした雰囲気の中で活発な議論を交わし、以下のような質問やテーマについて意見が共有されました。

・高校生は何月ごろから就職を意識し始めるのか?
・企業を選ぶ際に重視しているポイントは何か?
・学校訪問を受けた際に知りたい情報は何か?
・企業が挨拶に訪問してよい時期はいつか?
・高校生に届きやすいツールは何か?
・休日は最低何日必要か?

先生方から具体的な意見が寄せられ、企業側も実際の採用活動に役立てるための貴重な知見を得ることができました。
特に、高校生が企業を選ぶ際に重視するポイントや、情報提供の適切なタイミングについての議論が盛り上がり、企業の皆様からも多くの質問が飛び交いました。

まとめ

今回の勉強会では、香川県内の高校生採用の課題と解決策について多くの意見を得ることができました。採用活動を成功させるためには、若年層に届くメディアの活用と、仕事内容や職場の雰囲気といった非条件面の魅力を伝える工夫が必要不可欠です。今後も企業と教育現場が連携し、地域全体で採用活動を活性化させる取り組みを進めていきたいと思います。

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